年収別でみる注文住宅の予算の決め方は?計算方法についても徹底解説!
注文住宅を建てるためには、予算をしっかり考えなければなりません。
費用を考えずに住宅を作ろうとすると、予算内に収まらず住宅を作れなくなってしまいます。
より安心して注文住宅を作るためには、まず予算内にしっかりと収められるように計画を立てましょう。
ここでは注文住宅の予算について説明するほか、注文住宅の予算をオーバーさせないためのコツについても紹介します。
また、予算別の注文住宅の例も取り上げます。
注文住宅の予算をしっかり確認しておかないと、注文住宅の予算を間違えてしまったり、予算オーバーの可能性が高くなってしまいます。
予算オーバーが起こらないように調整するためにも、まずは予算の計算方法をしっかり覚えておきましょう。
住宅の購入予算を計算する方法は、「年収×年収倍率+自己資金-経費」で算出されます。
年収は昨年の年収をそのまま採用すれば問題ありませんが、年収倍率という部分が気になるかもしれません。
この年収倍率というのは、年収を何倍に増やせば住宅を購入できるのかを示す数字です。
この年収倍率という数字ですが、目安としては6倍、最大でも7倍程度に調整しなければなりません。
理由は住宅ローンを契約する際、年収の7倍程度までしか借りられないからです。
従って年収の8倍以上に達するような注文住宅は、注文住宅に必要なお金を借りられないため建てられないのです。
後は自己資金がどれだけ残っているかをしっかり考えます。
自己資金をどれだけ注入できるかによって、最終的に住宅に投資できる金額は変わります。
ここから引っ越し費用や仮住まいのための費用などを差し引けば、注文住宅に必要な予算が確定します。
年収を多く持っていればいるほど、注文住宅の予算に使える予算はかなり多くなります。
一方で年収を多く持っていない場合は建てられる注文住宅の規模などが制限されるため、予算の範囲内でしっかりと住宅を作らなければなりません。
予算オーバーにならないよう、しっかりと計画を立てなければなりません。
✔︎注文住宅は予算を計算しなければならない
✔︎年収×年収倍率+自己資金-経費の計算式を覚えよう
✔︎年収が多ければ多いほど予算も増えていく
注文住宅の予算が計算できるようになれば、自分が持っている年収額から予算を導き出す方法が使えます。
しっかりと年収額から予算を計算し、年収に見合った注文住宅を作り上げるといいでしょう。
ここからは年収別の予算額について説明します。
年収が300万円程度の場合、注文住宅に使える予算はあまり多くありません。
年収倍率が6倍程度として計算し、諸経費が200万円程度の場合、以下の計算が成り立ちます。
300万円×6-200万円+自己資金
以上の計算により、最低で1,600万円程度が予算として計上されます。
一見するとそれなりに多い予算のように思われますが、注文住宅で1,000万円程度の予算ではあまりこだわりのある住宅は作れないでしょう。
一方で自己資金を投入すれば2,000万円クラスの物件を建てる方法もあります。
2,000万円程度であれば、こだわりのある住宅を建てられるかもしれません。
しかし、それでも2,000万円というのは様々な部分で制限を受ける可能性があり、思っていたよりも住宅を建てるための予算としては多くないと感じる場合もあるでしょう。
年収が500万円程度の場合、先ほどの計算式を採用した場合、2,800万円程度の予算は最低でも確保されています。
つまり2,000万円クラスの注文住宅は最初から建てられる状態となっています。
この計算に自己資金を加えれば、3,000万円クラスの注文住宅も狙えます。
3,000万円程度になれば、注文住宅の予算としては潤沢ですし、希望している機能を持った注文住宅を作り上げられる可能性があります。
更に自己資金を投入するとしても、200万円程度の金額を入れればいいだけなので、自分の負担を注文住宅であまり投じなくてもいい良さがあります。
500万円ほどの年収を持っていれば、希望している住宅に仕上げられる可能性は高くなるでしょう。
ただ、予算がかなり多いというわけではないので、予算オーバーにならないように計画はしっかり立てましょう。
年収が800万円ほどに達している人は、住宅ローンの契約などにより既に4,000万円以上の注文住宅を建てられる状態となっています。
注文住宅を建てるための予算をかなり多く確保できるほか、諸経費として多くの金額を支払っても希望している注文住宅を建てられます。
大きな予算を確保していることで、希望している注文住宅を目指して計画を立てやすくなります。
同時に予算オーバーというものをあまり気にしなくてもいい状態となります。
予算が少なくて色々と制限される状態がなくなり、希望している機能を住宅に取り入れやすくなるでしょう。
ただ、自己資金を投入しなければ5,000万円を超えるような注文住宅は建てられません。
注文住宅でもかなり大きな費用が必要な場合は、自己資金をしっかり投入するなどの対策を考えておかなければなりません。
✔︎年収によって注文住宅にかけられる予算は変わっていく
✔︎予算を増やすためには自己資金の投入も検討しなければならない
✔︎年収が増えれば予算も住宅となるため注文住宅を作りやすくなる
予算別にどれくらいの注文住宅を建てられるのか、知っておけば今後の参考にできるでしょう。
これから注文住宅を建てたいと考えている人は、まず予算によってどのような住宅を建てられるのか理解しておきましょう。
そして予算オーバーが起こらないように調整し、確実にいい住宅を建てられるようにしましょう。
ここからは予算別の注文住宅について説明します。
1000万円程度の場合、外観は無駄を省くことが求められます。
外観にこだわりを持たせてしまうと、外壁工事の費用がかさんでしまい、予算オーバーとなってしまうからです。
従って外観はシンプルなものを採用しているほか、色も1色で統一させる傾向があります。
また、窓についてもあまり多く配置しないようにします。
窓を多く配置すると予算がかかってしまい、内装部分にお金を使えません。
従って窓についてもできる限り最小限に抑えられるようにします。
内装部分も基本的には同じ色で統一させ、できる限り予算を節約します。
他の色を利用すると予算がかさんでしまうため、できる限り1つの色で統一させます。
また、浴室などの生活に必要な設備はグレードを抑え、できる限りやすいものを投入します。
やすいものを使うことで、1000万円の予算でも十分に住みやすい住宅を作ります。
基本的にはあらゆる無駄を省くような構造を採用し、少しでも予算を節約しながら住みやすさを考えていく方針を取ります。
家の計上も箱型で、凸凹しないような住宅に仕上げます。
更に通路を減らすことで極限まで居住スペースをしっかり確保し、低予算でも広いスペースが確保されるような住宅に仕上げる傾向があります。
✔︎とにかくシンプルな住宅に仕上げることが大事
✔︎外観から内装まで、なるべく色を統一して安くする方法を考えよう
✔︎無駄を省くことで居住スペースをしっかり確保して生活しやすい住宅へ
2000万円程度の注文住宅は、外観にお金をかけられるため、こだわりのある外観を求められます。
間取りについてもある程度自由に調整できる部分が生まれます。
1000万円程度の予算では作れなかったバルコニーも設置できるようになります。
内装もある程度の通路を確保できるほか、窓の数も増やせるために明るい住宅を作れるメリットがあります。
家を常に明るくしたいと考えているなら、2000万円くらいの住宅を考えてもいいでしょう。
ただ、大きな間取りを考えると予算がかさんでしまうほか、グレードの高い浴室やキッチンを入れると予算オーバーの可能性もあります。
しっかり予算を計算して、最適な設備を導入しなければなりません。
✔︎外観にこだわりを持たせられる予算で複雑な外観も可能に
✔︎窓の数なども増やせるほか、生活しやすい住宅に仕上げやすい
✔︎グレードの高いものを入れると予算オーバーの可能性がある
3000万円以上になると、外観に更なるこだわりを持たせられます。
外壁工事では高いグレードの外壁を導入できるほか、複数の色を採用できるメリットがあります。
更にレンガなどを導入して、モダンテイストな住宅を作り上げられます。
エクステリアの設置も予算の都合が合えば可能です。
内装もかなりこだわりのある住宅に仕上げられます。
内装では複数の色を採用できるほか、内装に使えるインテリアも多く採用できます。
デザインにもこだわりを持たせられるため、カウンターテーブルのような大きなものを家に置くことも可能です。
他にもスリット窓の採用が可能となります。
普通の窓よりもプライバシーに配慮された窓であり、生活の部分で安心できる要素があります。
しかも光を遮るような問題はないので、室内は常に明るい状態を作り上げられるのです。
予算が多いために希望している外観や内装を作り上げられるメリットもある反面、色々なものを取り入れてしまうと予算オーバーの可能性があります。
予算をしっかりと見ながら取り入れたい要素をしっかり入れておきましょう。
✔︎外観や内装に色々なものを取り入れやすくなる予算
✔︎特殊な内装も取り入れやすくなるため、生活しやすい住宅に仕上がる
✔︎希望が多すぎると予算オーバーのリスクがあるので注意
4000万円以上では、外観にあらゆるこだわりを持たせられます。
色を複数利用して明るい住宅にしたり、重厚感のある住宅に仕上げるなどのこだわりが持たせられます。
また、外観部分では複数の色を採用して、シンプルというよりも印象に残りやすい住宅を作れます。
内装は希望しているものを色々と取り入れられるほか、自然素材なども取り入れやすくなります。
自然素材は人工素材に比べると高くなる傾向がありますので、低予算では導入できません。
4000万円程度の予算があれば、自然素材も簡単に取り入れられるでしょう。
また、畳の部屋を作ったり、将来のことを考えてできる限り段差を減らすなど、生活でこだわりたい部分を求められます。
多くの予算があれば、自分が希望している住宅に仕上げられるほか、見た目だけでなく機能性の高い住宅に仕上げることが可能なのです。
✔︎最高クラスの住宅を狙える予算でこだわりを入れやすい
✔︎自然素材などの高価なものを取り入れて希望する住宅に仕上がる
✔︎様々なこだわりを反映させて機能性なども高めやすい
どれだけ予算を確保したとしても、注文住宅で適当に色々なものを導入すると予算オーバーが起こりやすくなります。
予算オーバーとなれば注文住宅に必要な資金を自分で確保しなければなりませんし、場合によっては必要な機能を住宅にと入り入れるのを諦め、低予算で抑えるための努力をしなければなりません。
それは絶対に避けたいところです。
ここからは予算オーバーにならないための対策について紹介します。
予算オーバーにならない状況を作り上げられれば、理想的な注文住宅を作り上げられるでしょう。
予算以内に収まらない理由の1つが、色々とこだわりのあるものを入れる部分です。
自分がこだわりたいと思っているものを入れたいのはわかりますが、色々とこわダリのあるものを入れた結果、予算以内で注文住宅を作れなくなってしまいます。
特に低予算で注文住宅を作りたいと考えている時は、こだわりのあるものを入れすぎると予算が足りなくなってしまいます。
大事なのはできる限りシンプルな構造を意識することです。
シンプルな外観や内装を意識しておけば、最終的に必要な予算を減らせます。
特に箱型の住宅を意識することで、外観部分で多くの費用がかからなくなり、予算オーバーの可能性を大幅に減らせる場合があります。
予算よりも注文住宅にかかる費用が高くなりそうな場合は、外観や内装をシンプルなものに変えてみるといいでしょう。
シンプルなものに変えていくことで、大幅に費用を節約できる場合もあるのです。
窓は購入費用が高く、中には特注でしか作れない窓もあります。
多くの窓を付ければ太陽光が入りやすくなり、明るい住宅に仕上げられるメリットはありますが、その分だけ費用が増加します。
費用を減らすためにも、窓は最小限に抑えるという方法を考えてください。
窓の数を最小限にしても、光を取り入れやすい住宅にしておけば明るさは確保されます。
また、外の空気を取り込みやすいように窓を設置して、快適性の確保も考えておきたいところです。
窓の数を減らしたとしても、過ごしやすい住宅を作れるように心がければ、不便な状況は起こらないのです。
できる限り窓は最小限に抑えるほか、大きな窓も特注ではなく規格サイズの範囲で購入するように心がければ、費用の節約につながります。
家に使う設備の中でも、浴室やキッチンは費用が高くなるためしっかりと考えたいところです。
低予算でもグレードの高い設備と同じ機能を持っているものも多数あるため、色々なメーカーなどを比較して最適な設備を導入してください。
どうしても予算の範囲内に収まらない場合は、設備のグレードを下げるといいでしょう。
機能を1つ外せば安く抑えられる設備が見つかるかもしれません。
必要最低限の機能を持つ設備を導入し、できる限り注文住宅に使う費用を抑えましょう。
外壁にこだわりを持たせると費用が高くなってしまいます。
費用を抑えるためには外壁をシンプルなものに変えたほうがいいでしょう。
シンプルな外壁にすると大幅に費用が節約できて、内装にこだわりを持たせられる場合もあります。
外壁は1色の塗料で全て塗るという方法もあります。
この方法は1色の塗料しか使わないので大幅な費用節約につながります。
また、外壁塗装だけで住宅の機能性を高められるものも多数あります。
無理に印象付けやすい外壁にせず、シンプルで安い方法を選んだほうが費用は大きく下げられるのです。
住宅に利用する色の数を減らせば、費用の節約につながる場合もあります。
色を多くすると必要な塗料の数が増えてしまい、予算内に収まらない場合があるのです。
予算内に収めるためには、できる限り色の数を減らすようにしましょう。
特に3色以上で内装を考えると費用がかかってしまいます。
できる限り1色だけに抑えて費用を抑えることも考えてください。
1つの色で統一される住宅でも綺麗に仕上がることは多いので、色のこだわりがなければ1色で統一させる方法を考えてもいいでしょう。
✔︎設備などを減らして費用を節約するように心がけよう
✔︎外壁や内装に使う色を減らすと予算節約につながる場合もある
✔︎シンプルな構造を重視して無駄を省ける住宅を作ろう
多くの予算を確保したとしても、注文住宅にこだわりを持たせてしまうと予算オーバーに繋がる可能性があります。
どの要素にお金を使っていくのが望ましいのかしっかりと考えるほか、最低限の機能で抑えて予算内に収まるように注文住宅を考えておきましょう。
また、年収によって注文住宅の予算が変わっていく点もしっかり考えておきましょう。
年収が多ければ多いほど予算は多くなり、年収が少ないほど予算は限られています。
年収から予算を計算し、注文住宅の費用として捻出できる金額を把握するように心がけてください。
上手に予算を確保し、費用を節約するように心がけておけば、理想的な注文住宅を作っても予算の範囲内にしっかり抑えられるでしょう。
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